M&Aを行う
M&A(Merger and acquisition)とは、企業の買収・結合・再編の総称です。
以下では、M&Aの代表的な方法である①合併、②会社分割、③株式交換、株式移転について概説していきます。
<合併>
合併には、吸収合併と新設合併の2種類があります。吸収合併とは、「会社が他の会社とする合併であって、合併により消滅する会社の権利義務の全部を合併後存続する会社に承継させるもの」をいいます(会社法2条27号)。一方、新設合併とは、「二以上の会社がする合併であって、合併により消滅する会社の権利義務の全部を合併により設立する会社に承継させるもの」をいいます(同条28号)。合併は複数の企業を経営統合するために用いられ、実務上は吸収合併が行われることが多いです。
<会社分割>
会社分割には、吸収分割と新設分割の2種類があります。吸収分割とは、「株式会社又は合同会社がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部を分割後他の会社に承継させること」をいいます(同条29号)。一方、新設分割とは、「一又は二以上の株式会社又は合同会社がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部を分割により設立する会社に承継させること」をいいます(同条30号)。会社分割は企業のある事業を切り離して分社化する際に用いられます。
<株式交換、株式移転>
株式交換とは、「株式会社がその発行済株式(括弧内略)の全部を他の株式会社又は合同会社に取得させること」をいいます(同条31号)。一方、株式移転とは、「一又は二以上の株式会社がその発行済株式の全部を新たに設立する株式会社に取得させること」をいいます(同条32号)。株式交換、株式移転ともに完全親会社・子会社化のために用いられます。
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