労務管理について
労務管理とは、労働者の賃金の計算や労働時間の調節、休暇管理、職場の安全衛生管理、税金や年金などの手続きといった労働者の管理全般にかかわる業務のことをいいます。労働者の採用や人事考課など労働者の動きと評価にかかわる業務である人事管理とは区別されます。
労務管理が杜撰だと、労働紛争や行政指導、ひいては刑事罰の適用につながりかねません。それだけに、労務管理にあたっては労働法や社会保険法、社会保険にかかわる行政手続きなどについての正しい知識と、それにもとづく適切な行動が求められます。
近年は、IT化や働き方改革に伴う労働法の改正などの影響で、賃金体系や労働環境の多様化が進んでおり、労務管理にあたっても自社の状況に応じて複雑な対応が求められる可能性が高まります。そのような対応をするためには、労務管理に通じた弁護士によるサポートが必要になると考えられます。