債権回収とは
債権回収とは、一般に、債務者(取引先など)が任意に弁済することができなくなっているときに、債権者側から働きかけて債権の補填を行うことを指します。現代社会において、ほとんどの契約において債務は任意に弁済され、取引は円滑に進行するため、債権回収が表面化することはあまりありません。しかし、全ての場合において確実に弁済がなされるわけではなく、経済状況や社会情勢の変化により、弁済ができなくなることがあります。そういった場合に、債権者はどのようにして債権を回収するかが問題となります。
債権回収を確実にするために、商取引等では債権に対して担保が設定されることがあります。担保とは、債権が履行されない場合に引き当てとされるもののことであり、債権者はこの担保から弁済を受けることができます。
債権回収の流れとしては、任意の弁済を促し、回収が難しそうならば相殺や担保の処理、代物弁済などを行い、それでもなお完全な債権回収がなされない場合には民事裁判により債務名義を得て強制執行等を行います。強制執行等を行うには費用も多くかかり、またそれによって確実に回収できるという保証もないため、契約の時点で担保を設定するのが確実な手段であり、そのため実務上担保は非常によく用いられます。
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